ネクスジェン株式会社(代表取締役:中島正和、以下、「ネクスジェン」)は、演題「Artificial
Intelligence (AI) system combining both images and non-image inputs can improve the accuracy
of human embryo viability prediction」が、2020 年 7 月 5 日~8 日に開催された「第 36 回 欧
州ヒト生殖医学会(ESHRE)」(今年度は、新型コロナウィルスの影響により、Virtual形式で開催)
に採択されプレゼンテーション発表を行いました。
背景
ネクスジェンは、組織幹細胞がもつ可能性を最大限活用することで、副作用の少ない根治療法の開発を目指し、マウス長期造血幹細胞に関する世界有数のバイオ技術を初期のシーズとして設立したベンチャー企業です。また、独自の人工知能(AI)等のデジタル技術開発により個別化治療法の開発やライフサイエンス領域へと研究開発領域を拡大しております。「バイオ」x「デジタル」をテーマに、臨床的意義とともにアンメットメディカルニーズが高い疾患領域を対象として、国内外の企業・研究機関との共同研究を積極的に進めております。
ネクスジェンは、当社が持つ AI を活用したデジタル技術の開発と適切な臨床実装に向け、国内のアカデミア、生殖不妊クリニック等との共同研究により、生殖不妊領域における AI システム開発を進めており、その成果として、第 36 回 ESHRE での採択・発表に至りました。
ESHRE (European Society of Human Reproduction and Embryology (欧州ヒト生殖医学会))
は、生殖医療分野における世界の 2 大学会の一つであり、毎年開催されており、世界各国か
ら最新の知見が報告されています。
発表内容
近年、生殖補助医療の領域では、胚タイムラプス画像を用いて妊娠・出産等の臨床結果との関連性を解析する画像認識 AI を活用した研究が盛んにおこなわれています。しかしながら、その多くは画像のみを対象にしたものとなっており、その他臨床データは解析に用いられていません。
そこで、我々は、胚タイムラプス画像データと臨床データを用いた解析に取り組みました。その結果、妊娠の可能性予測について、従来の胚培養士による胚のグレード付けよりも高い精度で予測する可能性を得ました。
組織幹細胞がもつ可能性を最大限活用することで、副作用の少ない根治療法の開発を目 指し、マウス長期造血幹細胞に関する世界有数の技術をもとに設立したベンチャー企業です。 また、独自の AI 技術開発による新規診断・治療法の開発やライフサイエンス領域への応用に向け、バイオロジーとデジタル技術の融合により、アンメットニーズの高い領域を中心に国内外の企業・研究機関との産学連携による共同研究を積極的に進めております。
・所在地:東京都品川区上大崎2丁目24番13号 601
・代表者:中島正和