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ネクスジェン株式会社(代表取締役:中島正和、本社:東京都品川区)は2021年11月11〜12日に開催される第66回日本生殖医学会学術講演会・総会にて、当社Chief Information Strategy Officerの宮塚功が「染色体異数性判定を目的としたヒト胚の形態的特徴の自動検出に関する研究」について講演いたしました。
日時:
2021年11月11日(木)~12日(金)
テーマ:TOWARDS A SUSTAINABLE REPRODUCTIVE MEDICINE
会場:
-米子コンベンションセンター BIG SHIP 〒683-0043 鳥取県米子市末広町294
-米子市文化ホール 〒683-0043 鳥取県米子市末広町293番地
開催方法:
-現地開催:2021年11月11日(木)・12日(金)
-オンデマンド配信期間:2021年11月26日(金)9:00~12月9日(木)17:00
日時:2021年11月12日(金) 10:50~11:35
講演会場:第3会場(米子コンベンションセンター 2F 小ホール)
セッション名:一般演題(口演)『タイムラプス③』
演題番号:O-104
演題:染色体異数性判定を目的としたヒト胚の形態的特徴の自動検出に関する研究
登壇者:宮塚功(ネクスジェン株式会社Chief Information Strategy Officer)
共同演者:医療法人社団 英ウィメンズクリニック 江夏徳寿先生、 塩谷雅英先生
岡山大学 生殖補助医療技術教育研究センター 大月純子先生
概要:欧米では、流産を防ぐ目的で実施される着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)は、胚への侵襲、検査費用が高額、倫理面から日本産科婦人科学会では認めていない(有用性検証中)などの問題点があります。これに対して、非侵襲法(タイムラプス画像による雌雄前核の動態解析)による染色体異数性判定(J. Otsuki et al, Fertility and Sterility, 2019)の研究も行われていますが、専門資格を持つ胚培養士による解析に長時間を要し、実用化が困難でした。当社では、独自の画像解析技術を活用し、本手法の実用化に向けた共同研究開発を行い、以下のような価値提供を目指しています。
・非侵襲法(タイムラプス画像解析)による、胚ダメージの無い染色体異数性検査の実現
・検査費用低減を通じた不妊治療患者の負担軽減
・不妊クリニック内での迅速検査の実現(従来は検査外注が主流)
医療法人社団英ウィメンズクリニックとの後向き観察研究において、共同研究開発手法と日本産婦人科学会 PGT-A パイロットスタディ*を比較し、妊娠と出産結果に関して統計的に有意差を認めないことを確認しました。
今後、共同研究先での試験運用を経て、多くの不妊クリニックでご利用いただける製品開発を進めてまいります。
*出典 日本産婦人科学会 PGT-A パイロットスタディ 「Sato, T. et al., Preimplantation genetic testing for aneuploidy: a comparison of live birth rates in patients with recurrent pregnancy loss due to embryonic aneuploidy or recurrent implantation failure. Human Reproduction. 2019.」
組織幹細胞がもつ可能性を最大限活用することで、副作用の少ない根治療法の開発を目 指し、マウス長期造血幹細胞に関する世界有数の技術をもとに設立したベンチャー企業です。 また、独自の AI 技術開発による新規診断・治療法の開発やライフサイエンス領域への応用に向け、バイオロジーとデジタル技術の融合により、アンメットニーズの高い領域を中心に国内外の企業・研究機関との産学連携による共同研究を積極的に進めております。
・所在地:東京都品川区上大崎2丁目24番13号 601
・代表者:中島正和