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第41回日本受精着床学会総会・学術講演会に登壇

ネクスジェン株式会社(代表取締役:中島正和、本社:東京都渋谷区)は2023年7月27日(木)~28日(金)に開催される第41回日本受精着床学会総会・学術講演会において、英ウィメンズクリニック、岡山大学生殖補助医療技術教育研究センターならびに当社による共同研究結果「雌雄前核の大きさと人工知能(AI)の組み合わせによる出産可能胚予測評価モデルの確立」を発表することをお知らせいたします。

第41回日本受精着床学会総会・学術講演会に登壇について

第41回の開催テーマは「ART2023変わらぬ路(みち)と新たなる歩み-保険診療のステージへ-」です。2022年4月より不妊治療が保険適用となり、当初は患者・医療者ともにとってなれないことが多々あったと推察します。その中で、時間の経過とともに新たな状況に馴染み、診療も当初より徐々に効率的になっているものと考えられます。本学会では、今回の保険適用の経過を踏まえた様々な工夫や今後の課題について、さらには基礎研究や臨床等トピックについても議論する予定です。

日時:

2023年7月27日(木)~28日(金)

会場: 

仙台国際センター(〒980-0856 宮城県仙台市青葉区青葉山無番地)

講演内容(予定):

『雌雄前核の大きさと人工知能(AI)の組み合わせによる出産可能胚予測評価モデルの確立』
古橋孝祐1)、若杉梓1)、魏興強1)、大月純子1),2)、宮塚功3)、江夏徳寿1)、苔口昭次1)、塩谷雅英1)

1)英ウィメンズクリニック
2)岡山大学生殖補助医療技術教育研究センター
3)ネクスジェン株式会社

先進医療として着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)が承認され、今後PGT-Aを実施する機会がより増えることが予想される。しかしながら、PGT-Aを実施するためには栄養外胚葉を生検する必要があることから、技術者に高度な技術が求められ、またこの操作は胚への侵襲を避けることが出来ない。

そのため、非侵襲的に妊娠率の高い胚を予測することが可能であれば、患者が得られる恩恵は大きいと考えられる。一般的に雄性前核は雌性前核より大きいと言われているが、雌雄2前核の確認は通常受精から16-18時間後に行われる。これはsyngamyの約4時間前に相当するため、この時間差により雌雄2前核の大きさの差異が生じている可能性がある。英ウィメンズクリニックは過去に、雌雄前核それぞれの大きさを観察・比較することで、出産の可能性が高い胚を非侵襲的に予測することが可能であることを報告した(大月ら,2019 Fertil Steril)。

しかしながら、この手法は雌雄前核の観察に多大な労力を必要とすることから、臨床上運用には大きな問題があった。そこで、AIを用いて前核出現から雌雄2前核核膜消失(PNMBD:Pro Nuclear Membrane Break Down)までの動的な解析を自動化し、臨床上実用可能な出産可能胚を予測する評価モデルの確立を試みた。その結果を報告する。

来場申込:

事前にオンライン申し込みが必要です。
http://jsfi41.umin.jp/participants/index.html

ネクスジェンについて

組織幹細胞がもつ可能性を最大限活用することで、副作用の少ない根治療法の開発を目指し、マウス長期造血幹細胞に関する世界有数の技術をもとに設立したベンチャー企業です。また、独自のAI 技術開発による個別化治療法の開発やライフサイエンス領域への応用に向け、生殖不妊領域、血液がんを中心に国内外の企業・研究機関との産学連携による共同研究を積極的に進めております。

このような活動を通じて培ってきたノウハウと独自のバイオ・デジタル技術や知見を用いて、アカデミアや研究機関にあるシーズの事業化や新規事業創造をサポートします。

・所在地:東京都渋谷区神南一丁目5番13号

・代表者:中島正和

・URL:https://nextgem.jp/