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ヒト造血幹細胞の生体外増殖培養液 HSC culture medium(NGM-316) HSC medium with plant-derived factor(NGM-413)

  • 2022/04/12

前述の通り、生体から取得できる造血幹細胞の数は非常に少ないため、造血幹細胞を医療の現場でより広く活用するためには、生体外で細胞を培養して増殖させる必要があります。しかし、生体外での培養条件下では、造血幹細胞は増殖とともに様々な血球細胞に分化してしまうという問題がありました。

造血幹細胞の未分化維持と増幅には、アミノ酸が重要な因子であることに着目し、配合を調整することで、LT-HSCを含む造血幹細胞を未分化維持しつつ増幅する培養液の開発に成功しました。 現時点で、最も未分化な細胞である骨髄系前駆細胞由来コロニー(CFU-GEMM)の存在割合を従来細胞培養液よりも高いまま保つことが可能です。

加えて、移植時の免疫反応のリスクを軽減するために、動物性の血清を含まない、植物由来細胞増殖因子を用いた培養液の開発にも現在着手しています。(三菱ケミカルとの共同研究)